私が最初に、現在の業界に繋がるきっかけになったのは娘でした。
生まれてすぐから逆まつ毛で、目が悪くなっていく娘を見て「まつ毛を上げてあげたい」と思い、当時通っていたまつ毛サロンにお願いしましたが、当然断られ、だったら自分でできるようになろうとスクールに通って技術を習得しました。
その後、母の体調不良が分かり、知ったころには多くの薬を服用している状態でした。
「元気な母に戻るために必要なものは何だろうと」調べていきながら「食」「アロマ」などを学び、ハードワークの疲れを癒せる方法を模索し、世界中の様々なマッサージ、療法を学び実践し、気付けば多くの資格を習得していました。
身近な家族の悩みが解決し、喜んでもらえた経験から「一人でも多くの人を健康美に」という思いから、2012年「healty（ヘルティー）」として活動をスタートしました。
「健康」を意味するhealthと「美」を意味するbeauty、癒しの「heal」を掛け合わせた造語を屋号にし、思いを込めました。
当時は、食学講師や自宅サロンでの施術が中心でしたが、すぐに自宅サロンのキャパオーバーになり、「100人のお客様に伝えていることを、100人の仲間に伝えていけばもっと多くに人の健康美の役に立てる」と考え、2013年1月「リラクゼーションhealty」2月に「まめカフェ」をオープン。
多くのメディアに取り上げていただきました。7月には、エステスクールもスタートし、その後3店舗のサロンオープンに携わりましたが、2016年4月熊本地震で被災。
いろんな意味で、多くのことを学び、考えさせられるきっかけとなりました。

熊本地震から半年後の10月、「トータルケアサロンhealty」として再スタートしました。被害の大きかった店舗を全て整理しましたが、１カ所でトータルに提供していけるサロンづくりを目標に掲げました。同時に、「健康美のスペシャリスト」を「ヘルティスト」と名付け、店舗を増やすのではなく、ヘルティストを増やすことで、一人でも多くの方に健康美を提供していきたいと考えるようになりました。人材育成を強化するため「ヘルティーエステティックアカデミー」としてスクールの強化に取り組みました。

「エステティシャン・セラピストになりたい」「手に職つけたい」「自立したい」様々な方のサポートをさせていただく中で、「資格を取ったけど一度も活かせてない」「出産や育児をキッカケにブランクがあいてしまってもうできない」「学びたいけどスクールが高くて踏み出せない」など様々な状況をを知りました。

「社会で活躍したい」と願う人が、誰でも「スキルを身につけ」「スキルを活かし」「キャリアを積む」ことができる環境を創りたいと考え、同じ思いを持つサロンオーナー、美容家、治療家、講師などのキャリアを持つ皆様と共に、2019年6月「一般社団法人キャリア育成振興協会」を設立しました。
エステティシャン・セラピスト育成のための「求職者支援訓練校」として熊本で初めての認定を受け、2020年4月に開校し、2022年4月には、熊本県の認定職業訓練校となり、働く人への研修の提供も可能となりました。企業様の求人と、求職者のマッチングをする「職業紹介事業」（申請中）、独立開業をしたい方へのサポート、技術者から講師へのキャリアチェンジのサポートなど、一人一人が持つキャリアを活かすことで社会貢献する協会です。